第13回国体切手　買取　

第13回国体切手　買取　

２種連刷



過ぎ去りし熱狂を手のひらに。1958年国体切手の物語

ふと見つけた古い切手。そこには、過ぎ去った時代の息吹が閉じ込められていることがあります。今回ご紹介するのは、1958年（昭和33年）に開催された第13回国民体育大会を記念して発行された切手。バドミントンと重量挙げという、当時のスポーツシーンを象徴する二つの競技が描かれています。これらの小さな紙片には、どんな物語が秘められているのでしょうか？一緒にタイムトリップしてみましょう。

スポーツの鼓動が蘇る。二つのデザインに込められた情熱

1958年10月19日、国民体育大会の熱気を伝えるべく、二種類の記念切手が誕生しました。それぞれの発行枚数は1500万枚。前回の国体切手よりも多い発行枚数からも、当時のスポーツへの関心の高さが伺えます。

切手のデザインには、軽快なシャトルが宙を舞う「バドミントン」と、力強い選手がバーベルを持ち上げる「重量挙げ」が選ばれました。バドミントンの羽根の動きや、重量挙げ選手の全身にみなぎる力強さが、鮮やかに表現されています。これらの切手を見ていると、当時の選手たちの息遣いや、観客の歓声が聞こえてくるようです。

気になる切手の価値ですが、カタログ評価では連刷ペア（二枚つながった状態）で100円前後とされています。前回の国体切手と同様に、発行枚数が多かったため、希少価値はそれほど高くありません。現在も、ほぼ額面に近い価格で取引されることが多いようです。

しかし、この切手の魅力は、単なる金銭的な価値だけではありません。1958年という時代、そしてスポーツにかける人々の情熱を今に伝える、貴重なアイテムと言えるでしょう。当時の日本のスポーツ文化や、人々の暮らしを垣間見ることができる、小さなタイムカプセルのような存在です。

記憶を未来へ、語り継ぐバトン
もし、あなたがこの1958年国体切手をお持ちでしたら、ぜひそのデザインをじっくりと眺めてみてください。躍動感あふれるスポーツの瞬間が、鮮やかに蘇ってくるはずです。

さらに、この切手をきっかけに、1958年の国体について調べてみるのも面白いかもしれません。当時の日本の社会情勢やスポーツの盛り上がりを知ることで、この小さな切手が持つ意味合いが、より深く理解できるはずです。