第16回国体切手 買取 

第16回国体切手 買取 

2種連刷



力と美の調和、1961年国体切手が描く不屈の精神

ふと目に留まった古い切手。その小さな世界には、過ぎ去った時代の熱気や、人々の記憶が鮮やかに息づいています。今回ご紹介するのは、1961年(昭和36年)に開催された第16回国民体育大会を記念して発行された切手です。鍛え抜かれた肉体が空に弧を描く鉄棒と、水面を力強く滑る漕艇。この二つの図案を通して、当時の日本のスポーツが持つ力強さと美しさに触れてみましょう。

空への挑戦、水上の情熱。切手に刻まれたアスリートの魂

1961年10月8日、第16回国体の開催を記念し、二種類の特別な切手が発行されました。それぞれの発行枚数は800万枚。多くの人々がスポーツの祭典に心を躍らせ、その記念となる切手に特別な想いを込めていたのではないでしょうか。

切手のデザインには、ダイナミックな回転技や美しい姿勢が求められる「鉄棒」と、チームの息の合った動きと力強い推進力が魅力の「漕艇」が選ばれました。鉄棒で繰り広げられる一連の動きの流麗さ、そして、オールを漕ぎ出す漕手の力強い姿。小さな切手の中に、それぞれの競技の持つ魅力が凝縮されています。

気になる現在の価値ですが、カタログ評価では連刷ペア(二枚つながった状態)で100円前後とされています。これまでご紹介してきた国体切手と同様に、発行枚数が多かったため、市場での希少価値は高くありません。現在も、ほぼ額面に近い価格で取引されることが多いようです。

しかし、この切手の魅力は、単なる金銭的な価値だけではありません。1961年という時代のアスリートたちの情熱、そして、見る人に勇気と感動を与えるスポーツの力を今に伝えています。
鉄棒にかける選手のひたむきな努力、漕艇で一体となるチームの絆。切手を見ることで、私たちは当時のアスリートたちの息遣いを身近に感じることができるのです。

アクションを促すメッセージ:記憶を未来へ繋ぐ、不朽のメッセージ
もしあなたがこの1961年国体切手をお持ちでしたら、ぜひその力強いデザインをじっくりとご覧ください。鉄棒選手の空を見上げる視線、漕艇で水面を掴むオール。当時のデザイナーが捉えた、スポーツの持つ一瞬の輝きが、鮮やかに蘇ってくるはずです。

さらに、この切手をきっかけに、鉄棒や漕艇といった競技の歴史や、1961年の国体について調べてみるのも素晴らしい試みです。当時の日本の社会情勢や、スポーツが人々に与えた感動を知ることで、この小さな切手が持つ意味合いが、より深く理解できるでしょう。

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